監督交代が相次ぐ今季のJリーグ「ポスト森保」問題とつながる“点と線”
12月4、5日に最終節を迎えるJリーグ。今季は、例年以上に監督交代が頻発している。
J1の、J2降格4チームは、最下位20位の横浜FC、19位の仙台、18位の大分の降格が決定。仙台は23日に手倉森監督(54)の退任を発表した。横浜FCの早川監督(44)、大分の片野坂監督(50)も辞意の意向を固めているといわれ、今季後に退任が発表される見込みだ。
J1ではFC東京の長谷川監督(56)が今月7日、成績不振を理由に退任。22日に今季限りの退任を電撃発表したJ2新潟のアルベルト監督(53)の後任監督就任が既定路線とされている。
要チェックは大分の片野坂監督
「一連の動きはJの監督人事にとどまらず、ポスト森保問題と<点と線>でつながっている」とサッカー関係者がこう言う。
「W杯アジア最終予選序盤でもたついた森保監督も、グループBの2位に浮上したことで解任危機を脱したように見える。しかし、代表監督の後任候補が次々と退任したことでポスト森保の流れは途切れていない。J3冠の実績のある長谷川監督は、森保監督と比べると<選手交代の妙など勝負師としての能力は上>ともっぱら。リオ五輪代表監督だった手倉森監督は、選手の懐に入って<一緒にファイトできる監督>として評価されている。2016年にJ3大分の監督に就任してからJ2昇格、J1昇格を果たした片野坂監督は組織立った攻撃サッカーを身上とし、相手によって先発を入れ替えるなど策士ぶりを発揮。同業者からも高く評価されている。この片野坂監督の動向は要チェックでしょう。森保監督も片野坂監督の手腕を認め、1年半ほど前に『代表コーチとして支えてほしい』と打診しているほどです」
ポスト森保レースの火は消えていない。