西武38歳「おかわりくん」中村剛也 “減額2年契約”で更改のカラクリ

公開日: 更新日:

 レアケースと言ってもいいだろう。

 3日に契約更改を行った西武の「おかわりくん」こと中村剛也

 今季は123試合に出場して、打率.284、18本塁打、74打点の活躍。前年の同.213、9本塁打、31打点を大幅に上回った。

 昨オフは年俸3億5000万円から大幅ダウンの2億2000万円。では今季の活躍でいくら取り戻せたかといえば、2000万円減の年俸2億円……。チームが最下位に沈んだとはいえ、まさかのダウン提示だ。

 もっとも、本命は「2年契約」の方だろう。

 38歳の“高齢”ながら、ここにきて年俸2億円の2年契約。40歳まで現役が保証された中村は一発サインで、「(打撃は)もうちょっと頑張れたかな」と、ますますやる気を見せている。

 38歳という年齢はネックにならなかったのか。

「ひとつは、これまでの中村の貢献度でしょう。過去6度の本塁打王、4度の打点王を獲得しており、人気や知名度の点でも優遇するのは不思議じゃない。さらに今後FA権を取得する選手に、『ウチに残れば、これだけ手厚く面倒を見るよ』というアピールもあるでしょう。もともと、涌井(現楽天)や和田(中日に移籍)ら功労者の流出が多く、ここ数年でも、『ずっと西武にいたい』と言った岸、『西武を最優先に考える』と発言した浅村も楽天に移籍してしまいましたからね」(球団OB)

 仮に計4億円が「捨てぶち」に終わったとしても、球団としては問題がないというのだが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…