フィギュア「ペア」なぜ日本では“花形”になれず? 強豪国には共通点が

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 フィギュアスケートのペア、三浦璃来(20)・木原龍一(29)組が来年2月の北京五輪代表に決定した。

 フィギュアといえば日本では、羽生結弦を筆頭にシングルが“花形”種目。日本は五輪で、ペアやアイスダンスでメダルを取ったことは一度もない。

 なぜ、日本では不毛なのか。スポーツライターの梅田香子氏の話。

「練習環境と選手層の薄さにあります。米国やカナダに比べると、日本は圧倒的に練習場所が少ない。日本の選手がペアをやるとなると『海外を拠点にしないとできない』となる。リフトのあるペアは危険性も高く、練習を見た親からすれば『やらないでくれ』と思うくらい激しい動きの連続。シングルと違ってアップ以外は合同練習もできない。2004年のスケートアメリカで、ロシアのタチアナ・トトミアニナというペアの女性選手がリフトに失敗して頭から落下。顔はボロボロで最低1週間は練習を禁止されていた。それなのに、事故から3日後にシカゴのリンクに来て『練習するなって言うけど、ヒマだからスケート教室の子供を教えに来た』と言ってケロッとしていた。ああいう神経の人でないとペアは務まらないと思いました」

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