中田翔「無償トレード」の真相は原監督“救いの手”とは真逆! 日ハムには開幕前に打診済み
事件が起きたのは8月4日、エキシビションマッチ(対DeNA)の試合開始前。中田が日本ハムの同僚選手に暴力をふるったのだ。11日に事件が公表され、中田は一、二軍すべての試合で出場停止処分に。出場停止選手として公示された。前出のチーム関係者がこう言った。
「この一件によって、中田のトレード話が再び動き出したのです。なにしろ周囲では、中田はもう、野球を続けられないかもしれないという声が上がっていたほど。放出に反対していた日本ハムの親会社も、さすがにゴーサインを出さざるを得なかったのでしょう。原監督にしても、中田は依然として欲しいピースではあった。前半戦は阪神の独走状態でしたけど、6月後半から巨人が猛追。8月のセの優勝争いはヤクルトも含めた三つ巴の様相を呈していた。勝負強い中田が戦力として加われば、混戦を抜け出せるとソロバンをはじいたのですよ。暴力事件を起こした選手なのに本当に引き取ってくれるのかと、日本ハムサイドは何度か念を押してきたそうですが、結局、受け入れたわけですからね」
中田が同僚に暴力をふるったのは、巨人が切った期限ギリギリのタイミング。仮に中田が事件を起こさなければ、巨人への無償トレードは実現しなかった。中田を出したくても出せなかった日本ハムにとっては、まさに渡りに船の暴力事件だったことになる。