羽生結弦の気管支が危ない…94年ぶり五輪3連覇に「北京の大気」の脅威
男子フィギュアスケート、羽生結弦(27)の気管支が不安視されている。
北京五輪開幕を1カ月後に控えた4日、北京市政府は昨年の微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度が大気1立方メートル当たり33マイクログラムを記録するなど、大気汚染に関する環境基準を達成したと発表。近年、中国国内では自動車や工場から排出されるCO2によって大気汚染が深刻化しており、同市では五輪開幕を前にクリーンな大会をアピールする狙いがあるとみられる。
■中国の基準をクリアしただけ
それでも、開催地の大気汚染が改善されたわけではない。中国の基準をクリアしたとはいえ、米国などの多くの諸外国では同12~35マイクログラムに達すれば、長時間の運動を控えるよう推奨しているほどだ。
日本では健康保護に望ましいとされるPM2.5の年間平均濃度を同15マイクログラム以下と定めている。
北京五輪組織委では開幕を目前に控えながら、チケット販売概要を明らかにせず、ここにきて無観客での実施を検討している。コロナ対策には細心の注意を払っているが、持病を抱える羽生にとっては、それ以上に北京の大気汚染が脅威になる。