巨人ドラ1大勢が初ブルペンで剛速球披露 今季の浮沈が「元甲子園エース2人」の命運握る
巨人ドラフト1位の最速157キロ右腕・大勢(翁田大勢=22=関西国際大)が剛速球を披露し、大器の片りんを見せた。
新人合同自主トレ第2クール初日となった18日、初めてジャイアンツ球場のブルペンに入り、立ち投げで19球。最初はドラフト2位左腕・山田龍聖(21=JR東日本)が相手だったが、8球を投げたところで大竹トレーニング統括補佐がストップをかけ、受け手をブルペン捕手に変更する一幕もあった。山田が「速いというより強い。ヒモが切れそうで怖かった」と言えば、大勢は「5、6割くらい。飛ばしすぎないように抑えながらやっていきたい」と涼しい顔だった。
巨人の今オフの最重要課題は先発投手陣の整備。昨季は後半戦になって先発ローテーションを6人から5人に減らすと、22試合もの間、先発投手に勝ち星がつかない異常事態に陥った。
さるチーム関係者がこう言う。
「大勢がローテに入るか、リリーフとして一軍の戦力になってくれれば、昨年10月にスカウト部の参与から昇格した水野雄仁スカウト部長(56)の株が上がる。なにせ昨年はドラ1の平内が0勝などルーキーがひとりも一軍の戦力にならなかった。その前の20年の新人も入団後に故障者が続出したことで、前スカウト部長が編成権の全権を持つ原監督に更迭されている。即戦力新人が今年もダメなようなら、水野スカウト部長の立場も当然、危うくなることが予想されます」