鈴木誠也はMLB“泥沼”労使交渉の被害者か 渡米1年目いきなり「年俸減額」の可能性

公開日: 更新日:

 米大リーグの労使交渉が泥沼化している。

 日本時間14日にはロックアウト突入後初めて、MLBと選手会がオンラインで会談。MLB側から主要議題のひとつである金銭に関する新たな提案が出されたが、選手会側が要求する条件とは程遠いもので、再び物別れに終わった。

 広島からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す鈴木誠也(27)の所属先も宙に浮いたまま。日本の強打者を巡ってはロックアウト突入後も連日のように米メディアがこぞって取り上げており、市場価値も日増しに高騰。ヤンキース、レッドソックスの東海岸の金満球団の他、カブス、ジャイアンツなど資金力のあるナ・リーグ球団も関心を寄せていることから「5年68億円」「4年70億円」といった大型契約になると米メディアを騒がせている。本人も交渉の成り行きには気が気でないようで、米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のインタビューに「両者が合意するまで待つしかない」と複雑な胸の内を明かしている。

 選手会側は近日中にも対案を示すとしているが、両者の主張に隔たりがあることから、2月中旬のキャンプ開始が延期される可能性も出てきた。17日付のニューヨーク・ポスト紙(電子版)はMLB関係者の話として、今季のレギュラーシーズン162試合を消化するためには「両者が2月22日までに合意しなければならない」と報じた。レギュラーシーズン開幕に向けて各球団とも約1カ月間のキャンプ、オープン戦が必要。キャンプインが遅れると開幕日もずれ込むケースも想定されるため、2月22日までに合意しなければシーズンを短縮する可能性もあるのだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…