ブンデスリーガ公式HPがドイツでプレーする日本人選手ベタ褒めの深謀遠慮
現地19日、ドイツ・ブンデスリーガの公式HPに「ドイツでプレーする日本人選手を大絶賛する特集」が掲載された。
1970、80年代に活躍した奥寺氏、ドルトムント時代にリーグ優勝2回の香川、リーグ最年長の長谷部の名前を挙げながら「日本人がドイツで優秀な成績を収めるのは、プロ意識が高くて人間性の良い日本人とドイツ人の相性が抜群だから」とベタボメなのだ。
現在ドイツ1部で8人の日本人がプレー。英プレミア、イタリア、スペインを加えた「欧州4大リーグ」の中で突出しているのは事実。が、そうはいっても、この時期に「日本人を褒める記事が掲載」されることには違和感がプンプンする。
■スコットランドとベルギーへの対抗手段
「スコットランド、ベルギー対策です」とサッカー関係者がこう続ける。
「スコットランド1部の強豪セルティックに日本代表FW前田、代表MF旗手、元代表MF井手口が加入して大活躍。国内外で大きな話題となった。ベルギー1部にシント・トロイデンというチームがあり、親会社は日本企業のDMMグループ。2018年から現在まで計14人の日本人がプレー。現在も6人が所属しており、欧州でも知名度が高い香川の加入も正式決定した。スコットランドとベルギーに話題が集まる状況にブンデスリーガの公式HPが危機感を覚え、対抗措置を講じたという図式です」
実際、公式HPは「今週末(日本時間22日午前4時30分開始)の長谷部と鎌田のフランクフルト、奥川のビーレフェルトの一戦は注目すべき。チームに欠かせない日本人選手同士が対決する」と宣伝に余念がない。なかなか巧妙な深謀遠慮──。