新谷仁美が3.6東京マラソン挑戦 “長距離嫌い”決意した本気度とプロ意識
「スポンサーの広告塔じゃないのか」
そんな声が聞こえてきたのは、新谷仁美(33)の東京マラソン(3月6日)挑戦だ。21日、所属する積水化学が発表した。
新谷は昨年の東京五輪1万メートルは21位と惨敗。自身の日本記録(30分20秒44)より2分以上も遅れ号泣した。9月から練習を再開し、11月の全日本実業団女子駅伝ではチームの優勝に貢献。その10日後にはアディダスと契約。2024年パリ五輪を目指すことを表明した。
新谷は13年世界陸上モスクワ大会1万メートルで5位入賞を果たすも、翌年は右足故障が治らず、一度現役を離れた。その7年前、初マラソンの第1回東京マラソンで優勝。マラソンの自己記録は2時間30分58秒(09年名古屋)。13年ぶりのフルマラソンなら注目度は高く、新スポンサーのシューズを宣伝できる。「新谷は本気ですよ」と、ある陸上関係者はこういう。
「新谷は24年パリ五輪を最後に引退する。それまではプロとして稼がなければならない。一方、プロ意識が高いので常にスポンサーのことを考えている。すでに1万メートルとハーフマラソン(1時間6分38秒)の日本記録を持っている。今後は5000メートルとマラソンの日本記録を目指すと聞いた。4種目の日本記録となれば自身の達成感だけでなく、マスコミも大きく取り上げてくれるのでスポンサーへの恩返しにもなる。東京では本気で日本記録(2時間19分12秒)を狙うはずです」