伊東純也がたった一人で日本を救う サウジ撃破の立役者は1G1Aどころか守備でも大貢献
と六川氏も評価する。
■伊東の移籍金相場は13億円…
攻守に八面六臂の活躍を見せた伊東は神奈川県横須賀市の生まれ。中学入学時に受けたJ1横浜Mジュニアユースの入団テストに不合格。横須賀市内のクラブチームでプレーし、中学卒業後は公立校の逗葉高に進んだ。無名の雑草選手だった伊東は、スポーツ推薦で入った関東リーグ2部の神奈川大でプレー。当時のJ1甲府のスカウトが神奈川大の別選手を視察した際、粗削りながらスピードを武器に孤軍奮闘する伊東に興味を持った。
2015年に甲府に入団。翌16年に柏に引き抜かれ、FWからサイドMFにコンバートされたのが転機となった。
当時チームメートだった技巧派ブラジル人選手の好パスを受け、走り回っているうちにひと皮むけ、Jを代表する右サイドアタッカーに成長。当時のハリルホジッチ代表監督に初招集され、17年12月に日本代表デビューを果たした。
「翌18年のロシアW杯メンバーには選ばれず、その悔しさを19年2月のベルギー1部ゲンク移籍にぶつけ、当地で<ゴールという数字を残さないと生き残れない>ことを痛感。20-21年シーズンに42試合・12得点・16アシストという好成績を残した。欧州CLやELでもプレー。快足フィニッシャーとしてスペイン、ドイツ、イングランド、イタリアの欧州5大リーグから注目された」(サッカー関係者)