新庄“BOSS組”の注目株!ドラ6左腕・長谷川威展の武器は独特フォームとMLB平均超えの回転数
「自分も早く(対外試合で)投げたい。そのためにまずちゃんと準備をして臨みたいと思ってやっています」(長谷川)
■「球速以上にビュッと来る」
持ち味のひとつで「小柄なエスコバー(DeNA)」とも称されるテークバックの小さい独特のフォームは、投球時に上半身が前に突っ込まないよう改善を重ねた末にたどり着いたもの。最速151キロの直球は、「打者からはよく、『球速表示以上にビュッと来る』と言われます」(同)という。
打者の感覚を狂わせる要素は、投球フォームだけではない。得意とするスライダーの回転数はMLB平均より500回転ほど多い3000回転に達することもあり、直球もMLB平均(2265)を超える2500回転とか。
キャンプでは「実際の球速よりもどれだけ速く見せられるか」「得意の変化球を生かして直球の効果を上げること」の2つを軸に取り組んでいる。
「BOSS組」では20日までコロナ感染で出遅れたチームの二枚看板、上沢直之(28)と伊藤大海(24)が調整していた。「2人ともすごく意識が高い。質問をしたり、野球への姿勢を見て勉強させてもらっています」(長谷川)と話す。
ある日の国頭では、全体練習が終わって引き揚げていくチームメートを横目に、ブルペンでひとり黙々とシャドーピッチングをする長谷川の姿が見られた。首脳陣からゴーサインが出るその時を静かに待っている。