専大北上監督3年目で選手が集まり始めた矢先…夏3年連続初戦敗退で肩を叩かれた
2019年夏。岩手県で大船渡の最速157キロ右腕、「令和の怪物」こと佐々木朗希(現ロッテ)フィーバーが起こっていた。
日本中が注目した強豪の花巻東との岩手大会決勝。しかし、大船渡の国保陽平監督は前日の準決勝で129球を投げていた佐々木を「故障を防ぐため」との理由で登板させなかった。大船渡は控え投手が打ち込まれ、2-12の大敗を喫した。
■大船渡・佐々木の決勝登板回避に持論
あれは、英断だったのか──。日本中を巻き込んだ賛否両論の大騒動に発展した。もし私が監督だったらどうしただろうか。故障をしていないという前提で、やはり先発させていた。連投が故障につながる可能性が高いというなら、前日の一関工との準決勝戦で温存すればいい。ここで負けたら仕方ない。どうにかして佐々木を花巻東戦にぶつける方法を考えたと思う。
きっと本人はマウンドに上がりたかっただろう。チームメートも投げて欲しかったのではないか。私も決勝を楽しみにしていただけに残念だった。