阪神14戦12敗の元凶はやっぱり矢野監督! 開幕14連戦未勝利を経験した名球会OBがバッサリ
10日の広島戦で完封負けした阪神は、開幕14試合で1勝12敗1分け。13試合目で2ケタ借金があるのは1955年トンボと79年西武だけ。その西武で引き分けを挟んで開幕12連敗するなど、プロ野球ワースト記録の14戦未勝利を経験した名球会会員の山崎裕之氏は、「当時の西武と比べると、今の阪神がここまで負けるのはおかしい」と言う。
当時の西武は、クラウンライターから球団を買収した創設1年目。本拠地を福岡から所沢に移転したが、西武球場の完成が開幕直前までズレ込み、チームは開幕4日前まで伊豆下田や米フロリダを転々。国内でオープン戦を行わずに開幕を迎えた。
「ロッテから移籍した私や野村克也さん、田淵幸一ら寄せ集めのチームでなおかつ、負け癖もついていた。正直、勝てるチームではなかった」
山崎氏は米国での練習試合中に左手親指を骨折。開幕1カ月後に一軍復帰したが、チーム状況は酷かった。
「連敗中にもかかわらず試合後のロッカーで若手の笑い声が聞こえてきた。洗濯物を誰が出すか、ジャンケンをしていた。私は当時33歳。74年にロッテで日本一を経験し、勝つ喜びを知っていた。彼らの前で『おまえら、負けて悔しくないのか!』と一喝したが、彼らは反省するどころか、私のことを煙たがる始末でした」