著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

ウクライナ侵攻の中、IOCがパリ五輪日程発表 そして再び問われるバッハ会長の手腕

公開日: 更新日:

 5月のパリの全仏に注目しているのは、この大会の成否が次のパリ五輪に直結しているからだ。

 ウクライナ侵攻が進む中、IOCは再来年7月24日から19日間に及ぶ32競技の大会日程を発表した。開会式はスタジアムではなくセーヌ川に160隻のボートを浮かべ、エッフェル塔、ルーブル美術館、シャンゼリゼなどをフルに使った派手な趣向になるという。陸続きで進行する大戦のニュースとかけ離れた話に目がくらむが、再びバッハ会長の出番になる。

■大儀は継続と拡散

 日本ではすこぶる人気がない人だが、トーマス・バッハは間違いなくオリンピック史に名を残す。新型コロナウイルスによる世界的パンデミックの真っただ中に、夏、冬の大会を、それもアジアで開催した指導力は計り知れなく大きい。オリンピックの大義は継続と拡散であり、未開のアラブやアフリカへ運動は進められるだろう。没政治のコスモポリタニズムなど大言壮語の嘘っぱちと言い捨てるのはたやすいが、争いの絶えない人類に、オリンピックという緩衝材は貴重なチャンスなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育