伊藤美誠や張本智和からも苦言が…卓球パリ五輪代表選考「新方式」に不満噴出
帯に短し、たすきに長し、のようだ。
東京五輪閉幕からまだ半年あまりだが、卓球では2024年パリ五輪選考会が幕を開けた。その第1回となったのは6日に終わった「ライオンカップ・トップ32」。女子では伊藤美誠(21)、石川佳純(29)、平野美宇(21)の東京五輪代表3人が準々決勝で全滅という波乱が起きた。
これまで卓球の五輪代表選考は世界ランクが重視されていた。しかし、コロナ禍による国際大会の減少と、国際ツアー「WTT」が世界ランク上位者のみの招待制で公平性を欠くという理由から、国内大会重視の方針に転換。パリに向けては世界選手権のほか、アジア選手権や全日本選手権、Tリーグなどの国内大会での成績を、日本卓球協会が独自に設定したポイントによって選考する。
その新方式の初戦が今回の「ライオンカップ・トップ32」だったが、この選考方法にさっそく不満が噴出している。伊藤はこう首をひねった。
「日本の卓球界はTリーグで盛り上げたいって気持ちがあるんじゃないか。Tリーグで全勝した選手と、海外で勝ってもポイント差が変わらない。悪いわけじゃないけど、Tリーグだけじゃなくて選手一人一人がいろんな場所で活躍できるのが大事。ちょっと囲いすぎている感じがある」