“瀕死の虎”を助けた巨人のお人よしたち 中田翔3タコ、エース菅野は被弾、指揮官は采配ミス
巨人が首位から陥落した。15日の阪神戦に1-4で敗れ、開幕から17戦1勝と歴史的な超低勝率にあえぐ阪神に今季2勝目を献上した。
「8番・一塁」で4試合ぶりにスタメン復帰を果たした中田翔(32)は、試合前まで打率.200、2本塁打、8打点。日本ハム時代の2011年5月以来、11年ぶりの8番となったが、阪神先発・青柳に3タコ2三振に終わった。
「前日に原辰徳監督(63)は『中田のためのチームじゃない。与えられた時間で自分でね』と話していた。つまり、この日はその『与えられた時間』だったわけで、それより下の打順がない『8番』というのは、最後のチャンスだったという意味。結果が出なければ、二軍落ちするしかありませんから」(チーム関係者)
先発の菅野智之(32)は1点リードの五回に佐藤輝に右翼席へ逆転2ランを浴びた。7回途中104球を投げて6安打2失点。とはいえ、防御率4.24はエースらしくない数字。100球を超えた七回には青柳の頭部付近へ抜けたスライダーもあった。桑田投手チーフコーチは「微調整しながらうまくゲームをつくった。先発は6回3失点を目標と言っているのでナイスピッチング」と褒めたものの、原監督は「粘ったように見えるけど、2アウトを取って、あそこの部分(一発を浴びた場面)というのがやっぱり勝利投手になるのかというところ」とチクリとやった。