関脇・若隆景インタビュー 小兵にして正統派の矜持「下からの攻めを貫いてきました」
3月場所で12勝3敗と好成績を残し、自身初優勝。福島県出身力士としては1972年の元関脇・栃東以来50年ぶりの賜杯。さらに新関脇の優勝は36年の双葉山以来86年ぶりという偉業も達成した。平均体重が155キロを超える今の土俵にあって、181センチ、130キロと「小兵」の部類ながら、前に攻める相撲に定評がある。そんな若隆景を直撃した。
■小1から相撲
──代名詞でもある「下から攻める相撲」は、いつ身に付けたのですか?
「小学校1年で相撲を始めた頃からです。当時も体が小さかったので、その頃からずっと今の『下から攻める相撲』を貫いてきました。基本、僕のベースになっているのは下からの攻めですね」
──入門当初は立ち合いの変化などもありましたが。
「そういう相撲をやっていたこともありましたが……。プロの世界に入ってからは、もっともっと下からの攻めをしていこうと決めました」
──小兵と言えば、多彩な技を駆使する力士も多い。