日本ハム新庄監督が選手に初カミナリの深謀遠慮…元ヤクルト飯田哲也氏が意図を推察
■恩師・野村克也氏を想起
ビッグボスの「豹変」に関して、球団周辺では「恩師である野村克也氏は、選手の成長段階によって、『無視、称賛、非難』を使い分けた。新庄監督は、野村さんの考え方を参考にしているのではないか」との声が聞かれる。
野村氏は期待の選手を「称賛」して能力を引き出そうとし、中心選手として期待する選手を「非難」することで一層の成長を求めた。
ヤクルト時代、野村監督の下でプレーした飯田哲也氏は「本塁打を打った際、『おまえの役割は塁に出ることだ。本塁打を打って浮かれているんじゃない』と、非難されたことがあります」と振り返りつつ、新庄監督の「非難」の意図についてこう推察する。
「今の日本ハムのメンバーは清宮や万波ら、これからの選手が多い。固定のレギュラーが多かった当時のヤクルトとは状況が違いますが、新庄監督は1年後、2年後を見据えて選手を育てる中で、ミスは当然ある。選手をさらに強化し、引き締める時期ということで『非難』し始めたのではないか。新庄監督自身も『今年は優勝しません』と言ってはいますけど、勝負の世界にいる以上、勝利への欲もあるはず。選手が新庄監督の言葉をどう受け止め、どう行動に移すかです」
新庄監督は開幕直前、「2年間でプロ野球を変える」と言った。日本ハムの再生が2カ年計画だとすれば、残された時間はそう多くはない。清宮、野村らメンバーが固定されつつある中、一層の奮起が求められる。