巨人は今オフもお得意FA封印か…補強失敗続きで阪神・西、中日・高橋周らもスルー気配
「そりゃあ、さしもの巨人も慎重にならざるを得ないだろ」
■2度の手術と一軍登板なし
セ・リーグ球団の編成担当者がこう言った。12日に巨人の梶谷隆幸(33)が都内の病院で左膝半月板の手術を受けたとの球団発表を聞き、
「梶谷本人には申し訳ないけど、ある程度の予想はできた。2020年オフにDeNAから4年8億円の好条件でFA獲得したものの、DeNA時代から故障が多かった選手。案の定、巨人1年目の昨年は5月から太もも肉離れ、右手骨折、腰痛とトラブルが相次ぎ、10月には腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。今回が2度目の手術で今季中の復帰は絶望。20年オフにDeNAから一緒にFAで獲得した井納(翔一=36)も昨年はわずか5試合の登板で0勝1敗。今年はまだ一軍登板のチャンスすら与えられていない。さすがに巨人のフロントも、得意のFA補強に慎重というか、よほどの大物が出ない限り、封印するって雰囲気だよ」
というのだ。
昨年も巨人はFA補強を見送っている。中日の又吉克樹(現ソフトバンク)、広島の九里亜蓮、阪神の梅野隆太郎と補強ポイントである投手と捕手が市場に出る可能性がありながら、球団幹部が早々と参戦を否定。原辰徳監督は、「ボクが答えをパンと出すのはおかしな話。選手にはFAという権利を大事にしてもらいたい」と含みを残すような微妙な言い回しをしていたが、球団の理解を得られなかったのか、静観を貫いた。