大関は3日やったらやめられない? 優勝争い圏外でも楽々と番付維持できる居心地の良さ

公開日: 更新日:

 極端な話、大関は地位を維持するだけなら、年間最低24勝で事足りる。カド番制度があるため、全敗と8勝を交互に繰り返すだけで陥落を阻止できるからだ。さらに陥落しても、直後の場所で2ケタ以上勝てば大関に復帰できる特例もある。

 これが他の番付ならそうはいかない。三役以下の場合、年間24勝では幕内にすら残れない。横綱なら進退問題だ。

 大関は給料も高い。月給300万円の横綱には及ばないが、月に250万円。年にすれば2800万円だ。引退後は横綱同様、退職金とは別の特別功労金もある。さらに親方株がなくとも、現役時代の四股名で3年間は協会に残れる。

 大関になるには「三役で3場所33勝」と条件はあるものの、居心地の良さは折り紙付きだ。歴代最多のカド番14回の千代大海(現九重親方)、同2位13回の魁皇(現浅香山親方)は10年以上大関を張った。

 今や土俵上の不労所得者と化している大関。たまには地位にふさわしい姿を見せてほしいものだが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった