阪神絶好調でAクラス射程圏も…悔やまれる序盤大コケの陰にフロントの“矢野低評価”
「開幕で大コケしていなければ……」
こう思うファンは少なくないだろう。
阪神は26日、本拠地・甲子園で中日にサヨナラ勝ち。開幕から貧打にあえいできた打線は2018年以来の5戦連続2ケタ安打をマーク。甲子園ではこの6月、10勝1敗と圧倒的な強さを誇る。
開幕から17戦1勝と歴史的低迷に陥りながら、チームはこれで34勝38敗2分け。最大16あった借金は4に減り、3位広島とは2ゲーム差。Aクラス入りも射程圏内だ。
昨季は優勝こそ逃したものの、開幕から首位を独走、ヤクルトと最後まで優勝を争っての2位。今季もチーム防御率はリーグトップの2.75を誇るなど、戦力はリーグトップクラスといっていい。開幕当初のように大コケするチームでないことは確かだ。
そんな中、低迷を招いた一因に、「矢野監督に対するフロントの低評価」を指摘する声がある。阪神OBが言う。
「親会社とフロントは昨年、3年契約が満了した矢野監督に1年契約を提示。矢野監督は今季に懸けると、キャンプイン前日に今季限りでの退任を表明した。しかし、その実、フロントは必ずしも矢野監督を高く評価していたわけではない。前任の金本知憲監督との待遇の差は明らかです」