カブス鈴木誠也マイナー戦で復帰弾も…アイオワとアリゾナでの快音に仕掛けられた“罠”
左手薬指を痛めて負傷者リスト(IL)入りしているカブス・鈴木誠也(27)が日本時間1日、傘下3Aアイオワのコロンバス戦で実戦復帰。四回にソロ本塁打を放つなど、3打数2安打2打点と順調な回復ぶりをアピールした。
鈴木は「久しぶりの試合で、チームの雰囲気も良かったし、楽しかった。初日にしてはすごくいい出来だった」と手応えを口にしたが、安心するにはまだ早い。
3Aアイオワの本拠地プリンシパルパーク(アイオワ州デモイン)はカブスのリグレーフィールドと比べて狭いからだ。中堅は同じ120メートルだが、両翼102メートル、左中間、右中間とも108メートルでリグレーより約4メートル狭い。マイナーの球場の中では本塁打が出やすい球場のひとつとして知られる。この日、誠也が放った右中間への一発はリグレーなら壁に阻まれた可能性が高い。
先月29日の3A合流までは、首脳陣の配慮でチームから離れ、気候が温暖なアリゾナ州メサの球団施設でリハビリに励んできた。春季キャンプ、オープン戦を行うスローンパークでは本格的な打撃練習を再開し、連日にわたって快音を響かせた。患部に不安はなく、パフォーマンスも上がってきたことから、ジェド・ホイヤーGMにマイナー戦出場を認められたが、アリゾナでの打撃の調子は割り引く必要がある。