著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・大山悠輔が通算100号達成 この7月に期待する本塁打数

公開日: 更新日:

 6月は10本塁打、29打点と絶好調だった阪神大山悠輔だが、最近少し心配していた。というのも6月21日に今季18号本塁打を放って以降、しばらく一発が出ていなかったからだ。

 そもそも大山という打者は好不調の波が大きいことで知られている。好調時に固め打ちをする爆発力には前から定評があり、2年目の2018年9月にも月間9本塁打を量産した実績がある。中でも同16日のDeNA戦で記録した6打数6安打3本塁打7打点は今も語り草だ。しかし、その一方でいったん打てなくなると、その不振が長引くところがあるから、これまでいまひとつ突き抜けた成績を残せずにいた。

 思い出すのはコロナの影響で年間120試合に減少した20年の大山である。この年の大山は打率.288、28本塁打、85打点と過去最高の成績をマークし、全体的には好調だった印象が強いだろう。しかし、私が今でも歯がゆく思うのはその年の終盤、第26号本塁打を放った10月13日以降の残り23試合だ。

 なにしろ、その時点での大山の本塁打数26は巨人岡本和真を抜き去ってリーグ単独トップだったのだ。このとき、チームの消化試合数は97試合だったため、通常の143試合制で計算すると約38本、120試合制でも32本を超えるペースだった。当時の私は大山の本塁打王を夢見ながらも、しかし、そこまで贅沢なことは言わないから、せめて1985年の掛布雅之岡田彰布以来となる生え抜き日本人選手の30本超えは達成してほしいと願っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…