今季2勝目の西村優菜は身長150cm 国内は小柄女子大活躍も、底上げには大型プレーヤー不可欠
■大型プレーヤーが出てこないと…
「日本では女子プロは小さくても勝てるというイメージが定着しているが、体格に恵まれた選手がもっと出てこないと観客に迫力が伝わりにくい」と評論家・宮崎紘一氏がこう続ける。
「かつて倉本昌弘から、“松山英樹を超えるような体格の持ち主がゴルフを目指さないとダメだ。世界のパワーゴルフと対等に戦うには、大型選手がツアーに増えないと世界レベルに追い付かない”と聞いた。ジャンボ尾崎も、“体格に恵まれた可能性のある人材を見つけて鍛えないと、日本男子ツアーは世界で通用しない”と言った。大きな体はプロスポーツ選手にとって欠かせない資質の一つであり、観客を魅了する大事な要素。ジュニア時代からゴルフだけでなく、いろんなスポーツを体験して、体格、身体能力に優れた逸材を集めないと男女問わずゴルフ界全体の底上げにはつながらない」
AON全盛時代は試合会場で、ひときわ大きく映えて見えた。その後、男子ツアーには大型プレーヤーが現れず、人気も低下していった。一見すれば華やかに見える女子プロも同じ道をたどることになるのか。