大谷翔平「残留or移籍」にも影響大…エ軍主砲トラウトが選手生命の危機、引退の可能性
エンゼルス・大谷翔平(28)の同僚が選手生命を危ぶまれている。
左胸郭の炎症と背筋痛で負傷者リスト(IL)入りしている主砲マイク・トラウト(30)のことだ。エ軍のマイク・フロスタッド・ヘッドトレーナーは日本時間28日、主砲の状態に関して「かなり稀な症状。著名な専門医が診察しても珍しいものだった。今後、悪化しかねない兆候がたくさんある」と説明。同22日には痛みや炎症を抑えるコルチゾン注射を打ち、症状は改善しているそうだが「今季だけでなく、おそらく残りのキャリアを通じて対応する必要があるだろう」と競技人生を左右しかねないと付け加えた。
トラウトは2011年にメジャーデビューし、翌年に定位置を掴んで以降、3度のア・リーグMVP(14、16、19年)の他、打点王(14年)など数々のタイトルを獲得。長らく主砲としてエ軍打線を牽引してきたメジャーを代表する強打者の体がついに悲鳴を上げたようだ。
02年まで中日のチームドクターを務めた「亀戸佐藤のり子クリニック」の佐藤のり子院長がこう説明する。
「あくまでも推測ではありますが、コルチゾン注射を打ったことから判断すると、トラウト選手は胸郭を構成する胸骨か脊髄に炎症を起こしていると考えられます。経年劣化による疲労や疲弊から痛みが生じている可能性があります。競技人生に影響を及ぼすとは考えにくいことですが、復帰するには患部への負担を軽減し、再発を防ぐためにも打撃フォームの改良が必要だと思います」