高校66HR高松商・浅野翔吾は「足」も一級品! スカウトは野球脳とメンタリティも高く評価
「全打席出塁を甲子園終わるまではずっと目標にやっていきたい」
こう言うのは、高校通算66発をマークする今秋ドラフト1位候補の浅野翔吾(高松商=香川)だ。
15日、九国大付(福岡)との接戦を制し、52年ぶりにベスト8進出を決めた。2打席連続本塁打を放った初戦の佐久長聖(長野)戦と同じ「1番中堅」でスタメン出場したこの日は一発こそ出なかったが、自慢の「足」で勝利に導いた。
初回に二塁内野安打で出塁。犠打失敗の直後に二盗を決めると、4番山田(3年)の中前適時打で先制のホームを踏んだ。
浅野は昨年12月、指導に訪れたイチロー(マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)から、リードの仕方をレクチャーされた。
「跳ねたりしてリードするのではなく、インパクト(リリース)の瞬間を見るため、静かにリードしなさい」との助言を実践している。
アタマも駆使した。
試合前に相手投手の投球動画をチェック。「右打者にはチェンジアップが多いと選手、コーチと話していた。初球、チェンジアップで入ってくる(と判断し)、ギャンブルみたいな感じでスタートしました」と盗塁を決めた。観察眼を養い、研究を重ねるなど、走塁への意識、意欲の高さが垣間見える。