西武との98年日本S第6戦 全球ストレート勝負で初の日本一の感慨
その裏、横浜は四球と野選で広げたチャンスに、駒田徳広さんが2点適時二塁打を放って先制。九回は抑えの佐々木主浩が1点を失ったものの後続を断って2-1。横浜は1960年以来、38年ぶりの日本一を達成した。
■年齢的に最後のチャンスかも…
横浜で経験した日本シリーズは、私にとって特別なものだった。
近鉄と巨人で2度経験しているものの、どちらも日本一には届かなかった。当時、34歳。年齢的に最後のチャンスかもしれないという思いもあった。
「マシンガン打線」という言葉に象徴されるようにチームには勢いがあったし、主力は脂が乗っているというか、まさに選手としてのピークを迎えていた。今度こそ日本一になれるんじゃないかとの期待があった。それだけにシリーズの行方を左右する場面を抑えて勝利投手に、初めて日本一になった感慨はひとしおだった。
相手は西武。当時は同学年で、87年に新人王を争った西崎幸広が抑えを務めていた。お互いにトシを取って立場も変わったけれど、同じ第4戦で投げたのも刺激的だった。=つづく