快進撃DeNA 本拠地17連勝で首位に4差!98年日本一「権藤ベイスターズ」との意外な共通点

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 横浜が沸いている。

 21日の広島戦に勝って6連勝。本拠地・横浜スタジアムでの連勝記録を「17」まで伸ばし、最大で17.5ゲームあった首位ヤクルトの差を4にまで縮めて、スポーツ紙も「史上最大の逆転Vへ」と煽りに煽っている。

 実現すれば、1998年に38年ぶりのリーグ優勝、日本一を果たした権藤ベイスターズ以来の栄冠。当時は「マシンガン打線」と称された圧倒的な攻撃力でリーグを席巻したが、監督だった権藤博氏はこう振り返る。

「私は今でも“守りのチーム”だったと思っている。鉄壁の守備陣と投手陣が相手の攻撃を粘り強くしのいでいるうちに、マシンガン打線が爆発する。そういう展開が実は多かった」

 実際、98年は捕手の谷繁、一塁の駒田、二塁のローズ、三塁の進藤、遊撃の石井琢と内野手全員がゴールデングラブ賞を受賞。先発投手が相手に先制点を許しても、中継ぎにもローテーション制を導入した大胆な投手起用で無駄な失点を防いだ。

あの年のベイスターズ打線はチーム打率.277、607打点、642得点はいずれもトップでした。それに比べて今季の攻撃陣はチーム打率こそ.252でセ2位ながら、361打点、376得点ともにセ5位。打線の迫力は劣るものの、チーム失策数47はリーグ最少で、先発の防御率3.72はリーグ5位ながら、救援防御率2.86は同2位とディフェンスが計算できるようになったのが大きい。リリーフ陣でいえば、ともにリーグ2位の30ホールドをマークしている伊勢、エスコバーの防御率がそれぞれ1.38、1.78と盤石で、同じくリーグ2位の29セーブを記録する抑えの山崎の防御率も1.69(数字はすべて22日現在)。大魔神佐々木を中心に強力リリーフ陣を築いた98年を彷彿とさせるのは確かです」(球団OB)

 DeNAは9月に30日間で27試合の超過密日程を控える。8月末から6連戦、9連戦、10連戦と地獄のようなスケジュールだが、守りが破綻さえしなければ、ひょっとしたらひょっとする。

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