オリ山本由伸の左脇腹異変は古傷再発…2年で「400投球回」酷使の代償にメジャーが冷や汗
■メジャー関係者は「無理をしないでほしい」
仮に絶対的エースが離脱することになれば、オリックスの日本一は遠のくことになるが、このアクシデントに肝を冷やしたのはオリックスだけではない。
かねて調査を継続しているメジャーもしかり。山本は早ければ25歳を迎える来オフ、ポスティングによるメジャー挑戦がウワサされている。
「ヤマモトは18年、19年にも左脇腹の違和感を訴え、その後、筋挫傷が判明。19年は実戦復帰まで約1カ月を要した。脇腹は治るまでに時間がかかるケースがあり、再発しやすい箇所。完治しないまま投げて無理をすれば、肩や肘にも負担がかかる。ただでさえプロ2年目は中継ぎ、3年目以降は先発としてフル回転。特に昨季と今季は2年連続で12球団トップの投球回(計386回3分の2)を投げている。昨夏は東京五輪でも日本のエースを担った。24歳と若いとはいえ、少なからず疲労は蓄積しているはず。無理をしないでほしいのが正直なところです」(米在住のメジャー関係者)
来春にWBCを控える侍ジャパンの栗山英樹監督(61)も頭が痛いのではないか。山本は11月の強化試合にはメンバー入りしていないが、本番では主戦として期待されている。
先日、山本とともに東京五輪で活躍した広島の森下暢仁(25)が強化試合を右肘痛で辞退したばかり。2人の状況次第では、悲願の世界一に暗雲が垂れ込めそうだ。