巨人が主力含む11選手に“戦力外通告→育成契約打診”の姑息 選手会「プロテクト外し」と激怒!
「ずるい」「汚い」と批判されても
昨年も支配下に復帰した鍬原ら大量12人を育成契約とし、ファンに批判されたが、原辰徳監督(64)はどこ吹く風で、こんなことを言っていた。
「プロ野球は弱肉強食の世界というのが根底にある。這い上がってきなさい」
■強豪校から総スカンを食らう
本来はドラフトで支配下選手としては獲得するレベルにはないものの、将来的に成長できる可能性のある選手が「夢」を勝ち取るために挑戦できる制度が「育成」のはずだ。
巨人OBで中大の元監督でもある評論家の高橋善正氏は「70人の支配下枠をあけて、その分、新たに補強しようという意図。つまり、育成を隠れみのにする使い方です。これは本来の意味からかけ離れた制度の悪用に他なりません。入ってまだ数年の選手も含まれていて、アマチュア指導者の立場からすると、大切な選手を預けたのに、わずか2、3年で『結果が出ないから育成に降格させます』では、プロが信じられなくなる。巨人はこの先、強豪校から総スカンを食らいますよ」と日刊ゲンダイで警鐘を鳴らしていた。
巨人・山口オーナーはことあるごとに「若手育成」を掲げている。ただ、2年連続V逸となっただけに、「優勝」も義務付けられている。これでは「FA補強をやります」と言っているようなものだが、計17年目を迎える原監督も「背に腹は代えられない」で済む話ではない。