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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

キンクミ11年ぶりVに感動! 悔しさとノウハウ積み重ねた“カムバックしたプロ”の強さ

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 金田は11年も勝てず、彼女を支えてきた周りの援助や、厳しい言葉、アドバイスを受けて、はやく期待に応えようと相当もがき続けてきたでしょう。勝利の涙には、これまで味わった苦しさ、悔しさがよく伝わってきます。勝つことをあきらめず、頑張り続けたからこそ感動を呼んだといえます。

 女子ツアーは若手に勢いがありますが、金田のしぶとく、フルスイングで攻めなくても勝てるプレーが光りました。ここ数年は腰痛に悩まされ、試合に出場できなかったこともあり、昨夏には左足首を捻挫してフルショットができなくなっていました。

 すべてのクラブがハーフショットで、無理して振らないスイングが、方向性のよさとなり、それで十分に手応えをつかんだといえます。

■結果が出たら次の目標が明確になる

 2勝目まで遠回りしましたが、いい時、調子を落とした時、浮上した時と、いろいろな状況に対応してきたノウハウの積み重ねがあり、それは今後のツアー競技に生きてきます。時間はかかりましたが、カムバックした選手は、どうすればゴルフがよくなるのか知っており、強い。

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