オリ吉田正尚の評価がメジャーで分かれる根拠…守備不安より危惧するのは腰の状態

公開日: 更新日:

 外野手ながら肩は弱いし、守備範囲は狭く、走力は低い。といってDHのポジションを取れるほどのパワーはない。守備の不安を指摘する声に加えて、獲得に消極的な球団のほとんどが危惧するのが2年目のオフに手術を受けた腰の状態だ。

 日本の情報提供者によれば、腰の手術を受けた後、故障しない体づくりに注力。五輪ハンマー投げの金メダリストである室伏広治さんに師事して本格的なトレーニングをするようになって以降、状態は良好だという。

 それでも、ア・リーグ中地区球団や、ナ・リーグ西地区球団のスカウトはわたしにラインで、「吉田の腰は本当に何でもないのか?」「ひょっとしたら、まだ不安なのではないか?」と聞いてきた。

 腰は体の中心で、アスリートにとって最も重要な箇所。それより何より吉田の打撃は下半身ではなく、上半身主導のものだ。腰に負荷がかかる打撃フォームだけに、彼らは腰の本当の状態を気にかけているのだろう。

 今季、守備に就いたのが39試合に過ぎなかったことも、単に守りがヘタというだけでなく、腰の不安が原因であれば吉田の評価は大きく変わってくる。

 わたしも含めたメジャースカウトは今後、吉田の腰の状態の調査に本腰を入れることになりそうだ。

メジャーリーグ覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…