DeNA山崎康晃は米挑戦が有力だが…防御率は改善も、不安材料は「奪三振率」の低下
6月下旬、強豪球団のスカウト2人と、日本人選手に関して話す機会があった。
話題は千賀滉大や吉田正尚(29=オリックス)が中心。彼らの口から山崎康晃(30=DeNA)の名前も出るには出たものの、すでに終わった選手という見方だった。
それから2カ月ほど経つと、2人のうちのひとりが電話をしてきて、「この前、ビデオを見たんだが、山崎は、ずいぶん調子が良さそうじゃないか。球威も戻ってるようだし」と言う。
別のア・リーグ球団のスカウトからは、突っ込んだ質問をされた。山崎の性格や精神面はどうか、私生活に問題はないか……。グラウンド以外の部分まで聞かれたので、わたしは実際に日本で見た感想や情報提供者の話をかいつまんで教えた。
今オフ、ポスティングによるメジャー挑戦が有力視される山崎に対して、数球団が興味をもっているのは間違いない。
今季は56試合に登板して防御率1.33。不調だった昨年(3.27)や一昨年(5.68)と比べれば、確かに成績は改善されている。