藤浪晋太郎はメジャー契約を勝ち取っても開幕ベンチ入りできる保証はどこにもない

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 9月9日、わたしは横浜スタジアムのネット裏にいた。

 ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することになった阪神藤浪晋太郎(28)をこの目でチェックしたかったからだ。

 先発して四回まで2安打1失点。失点はソロ本塁打だけと好投していたものの、五回に突如として崩れた。米国に戻ってからCSに先発した際の投球も映像でチェックしたが、やはり突然、制球が乱れた。雨中の登板というハンディを差し引いても、評価できる内容ではなかった。

 自分の思い通りの動きができなくなる「イップス(yips)」に苦しむ選手はメジャーにもいる。藤浪のイップスはだいぶ改善されたといわれるが、それでも完治したわけではない。

■変化球で緩む腕の振り

 顕著なのは変化球を投げるとき。自信がなくて恐る恐る投げているのか、若干、腕の振りが緩むのだ。

 今季は16試合に登板して3勝5敗、防御率3.38。渡米した年の防御率が3.46だった有原航平や2.91だった山口俊は、メジャーで思うような成績を残せなかった。日本のプロ野球では1点台の防御率を残すくらいの投手でないと、やはりメジャーでは難しいのだ。

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