かつて松井秀喜は「じっくり待つ」でメジャー復帰 FA負け組に残された3つの選択肢
2つ目はレギュラーを保証してくれる球団に1年契約で入団し、自分の実力をアピールすることだ。これは故障で長期欠場し、どの程度働けるか未知数と思われている投手がよく用いる選択で、1シーズン好成績を残してFA市場で大型契約をゲットすることを最終目的にしている。
ランス・リンはカージナルスで72勝したあと17-18年のFA市場に出て5年5000万ドルで契約してくれる球団が現れるのを待った。しかし、制球難がネックになって2月のキャンプ開始時になってもいいオファーが来なかった。自分が過小評価されていると感じたリンは3月10日にローテーションが弱体なツインズに1年1200万ドルで入団。その年、10勝して18-19年のFA市場で3年3000万ドルの長期契約を手にした。
3つ目はキャンプ参加を優先し、格安年俸かマイナー契約で選手層の薄い球団に入団する、という選択だ。150勝まであと1勝に迫っていたアービン・サンタナは18年オフにFAになったものの、翌年2月中旬になっても買い手が付かなかった。サンタナはこのまま終わってしまうよりはマイナーでのプレーを優先し、2月22日にホワイトソックスとマイナー契約。オープン戦で結果を残して開幕直後にメジャーに呼ばれた。