石川遼の目指すスイングが抱える問題点とは…“ここ一番”で曲がるリスクが高いこと
優勝争いの後半にダブルボギーを叩くことは勝つためには絶対禁物なのだが、それでも次の15番で石川はバーディー、星野陸也がボギーを叩いたのでプレーオフにもつれた。
プロ転向2戦目の蝉川泰果が終盤、雨の中でスコアを崩したことも、結果として石川には幸いした。
アドレスでボールと肩を結んだ線の延長線上に左腕とシャフトが真っすぐ上がるのがバックスイングの理想的なプレーン(軌道)だといわれる。
最初に説いたのはベン・ホーガンであり、著書「モダン・ゴルフ」に詳しい。
杉本はPGAツアーに参戦したとき、「ホーガンの言うバックスイングのプレーンからずれて、それよりトップの位置が低い選手は一度も見たことがない」と断言する。
現在、プロが使うチタンドライバーはシャフトの長さが、パーシモンヘッド時代より少なくとも1インチ(約2.5センチ)は長くなっている。アドレスしたときにボールと肩を結んだ線の傾きはもちろん緩やか(フラット)になる。しかし、大事なのはボールと肩を結んだ延長線上に左腕とシャフトが真っすぐ上がっていればオンプレーンになる。