大谷翔平が最優秀DH賞を2年連続受賞も…エ軍“厚化粧補強”が来オフの去就に及ぼす影響は
「レンフローとウルシェラの2人は交換トレードで、ともに来オフはFAになる。つまり1年限りのベテラン2人を獲得するために、ただでさえ数少ない有望株を含む若手投手4人を放出したのです。アンダーソンにしてもドジャースからクオリファイングオファーを受けていたため、エンゼルスはドラフトの指名権をひとつ失う。これらの後先を考えない補強は、すでに身売りを公言しているモレノ・オーナーの方針ですよ。球団を高値で売るためにも、買い手が決まるであろう来年だけは強くて見栄えのするチームでなければならないが、それ以降は新オーナーに丸投げ。トレードを中心に極力少ない投資で、来年だけは勝ちたいという意図でしょう」
大谷が来季、「ヒリヒリする9月」を過ごせる可能性は高くなったようだが、再来年以降は野となれ山となれ、というのがどうやら現オーナーのスタンス。あとは新オーナーのサジ加減次第なのだろうが、今季のワールドシリーズを制したアストロズに象徴されるように、毎年コンスタントに勝つためには生え抜きの若手有望株が充実していることが条件になる。
来オフFAとなる大谷は果たして、そのキモの部分が枯渇しているチームと長期契約を結びたいと考えるかどうか。疑問ではある。