山川穂高は複数年を拒否、平良は保留……西武「一難去ってまた一難」の憂鬱
不穏も不穏である。
2日、西武の山川穂高(31)が契約更改を行い、1億4000万円アップの2億7000万円でサインをした。
今季は打率.266で、打撃2冠となる41本塁打、90打点。山川も「過去2年の失敗を取り返せた」と低調だった昨季、一昨年を振り返り、安堵の笑みを見せた。
その一方で球団の顔を曇らせたのが、複数年契約の固辞だ。順調なら来季、国内FA権を取得。同じ条件の源田は5年15億円の長期契約を結んだが、山川は「今季ダメなら引退も考えていた。それくらい重圧をかけてやっていた」と、あくまで単年契約にこだわり、4年契約を断った。
30日にはやはり、来季国内FA権取得見込みの平井も、複数年契約の提示を拒否し、1年契約。こちらも「1年1年が勝負」と話していた。
西武にとって、これほど嫌な言葉はない。今オフ、オリックスに移籍した正捕手の森をはじめ、浅村(楽天)、炭谷(楽天)も移籍前年の契約更改で同様の言葉を口にしていた。当然、移籍先の球団とは複数年契約を結ぶ。つまり、FA権を行使して西武を出ることを視野に入れているこその1年契約なのだ。