川﨑春花が新人戦に勝つべくして勝つ! これが10代プロ選手の「稼げるメンタル」
このパットを沈めてボギーなら1打差で逃げ切り。下りでインパクトの強さによってラインは微妙に変わる難しいパットを、川﨑は迷うことなくカップの真ん中から沈めた。
川﨑はルーキーイヤーの今年、8月のステップアップツアーで優勝。9月には大会史上最年少となる19歳133日で日本女子プロ選手権に勝った。しかもこの試合は予選会からの出場だった。翌月のマスターズGCレディースも制し、次戦は2位。終わってみればレギュラーツアー21試合で約9200万円(ランク8位)も稼いだ。
ツアー関係者が言う。
「今回と同じ会場で行われた11月の伊藤園レディスは優勝した山下美夢有に4打差の5位だった。今回は同期の新人プロ20人が相手の試合ですから、絶対に負けられないという意識で臨んだはずです。それでも最後は安全策を取らず、ピンを攻めて池に落としながら、しっかり結果を残す。大したものです。表情は幼いですが、かなり気が強く判断も早い。このメンタルと性格は先輩プロにとって脅威でしょう。来年も2つ以上は勝つと思いますよ」
今後の目標について川﨑は「メルセデスランク1位」(年間女王)と言った。「大口をたたく」と笑う者はいないだろう。