「金星はこれを最初で最後にしたい」公約を守った朝乃山に“2度目”の可能性

公開日: 更新日:

 大相撲の用語には野球、囲碁・将棋、古典芸能などの言葉とともに、一般化したものが多い。しばしば拡大解釈や誤用も広まり、「金星」「横綱相撲」はその代表格だ。

 先のサッカー・ワールドカップで日本がドイツを破った時は、メディアが「大金星」と騒いだ。大会前の世界ランクは日本が24位だから、まあ平幕だが、ドイツは11位。「サッカーの番付は横綱が11人もいるのか」と、つい突っ込むのが相撲記者の悪い癖である。

 2019年秋場所5日目、西前頭2枚目の朝乃山鶴竜(現親方)を破って初金星を挙げた。出足を止めずに左上手をつかんで寄り切り、「自分の相撲で横綱に勝てた」と喜んだ。

 2場所前の平幕優勝で一躍注目を集め、横綱戦は3度目の挑戦で初めての金星だったが、喜ぶとともにこうも言った。

「金星はこれを最初で最後にしたいです」

 大相撲では平幕力士が横綱を倒した場合(不戦勝や相手の反則負けは除く)だけを「金星」という。関脇や小結が横綱に勝っても金星ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続