崖っぷち男子バスケ日本代表…W杯必勝へ三屋裕子会長ら“神頼み”でも正念場は変わらず
年が明け、神社仏閣に参拝した人も多いだろう。スポーツ界でも、多くが「神頼み」に訪れた。日本バスケットボール協会の三屋裕子会長と男子Bリーグの島田慎二チェアマンもそうだ。
東京都内の神社を参拝し、今夏に沖縄などでの開催を控えるW杯に向けて必勝祈願を行った。
東京五輪では女子が日本バスケ史上初となる銀メダルを獲得した一方で、男子は米NBAなどで活躍する八村塁(24)、渡辺雄太(28)、馬場雄大(27)の3人を招集しながら予選リーグ3連敗と散々だった。女子の躍進を支えたトム・ホーバス・ヘッドコーチを男子代表監督に就任させるなど、汚名返上に必死になっている。
そもそも、W杯や来年のパリ五輪でも海外組を招集できるかは不透明。W杯は開催国枠で出場できるものの、パリ五輪の出場権をかけた大会だけに、東京五輪での二の舞いは何としても避けたいのが本音だ。
一時期は八村らがNBAチームと契約したことで日本バスケ界は大きな盛り上がりを見せた。しかし、男子が東京五輪で期待外れに終わり、ブームにまでは至らず。Bリーグ横浜BCの河村勇輝(21)はサッカーW杯の盛り上がりに「すごく悔しさを感じた。バスケットもこうでありたいと思った」とこぼしている。
今年の夏、大きな正念場を迎えそうな日本バスケ界。神頼みしたくなるのも分かる気がする。