貴景勝Vで横綱昇進ならいよいよ現実に…史上3度目「大関空位時代」は長丁場になる
しかし、今回は1場所で済むかどうか。大関の昇進目安は「三役で3場所33勝以上」。最も近かったのが元大関の高安で、直近の2場所は計23勝と好調だった。それが序盤から負けが込むと、右足のケガで6日目に休場。大関復帰は一から出直しとなった。
「となれば、後は豊昇龍(23)だけど……」とは、ある親方。
「関脇に定着し、2場所で8勝、11勝。今場所、高いレベルの優勝ならば昇進にワンチャンス、そうでなくとも来場所に向けた足がかりが期待されていた。それがこの日、3敗目を喫したのみならず、左足を痛めた様子だった。大関がいない、あるいは少ない場合は昇進基準も甘くなる傾向があるけど、ケガ次第では高安同様、豊昇龍も今回の大関とりは消滅でしょう。今度の大関空位時代は長くなりそうですよ」
大関は番付作成に最低2人は必要。そのため、今場所は照ノ富士が「横綱大関」として番付表に記載された。今場所で大関に上がる力士がいない以上、照ノ富士が来場所もこの名で番付表に載るのは確実だ。
貴景勝が優勝、昇進ならば、2人とも年単位で横綱大関を名乗ることになりかねない。