侍J栗山監督がメジャー選手の合流時期に苦悩吐露…WBCは“大谷と心中”の危険度
居ても立ってもいられない様子だった。
17日、侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が東京・東村山税務署で確定申告のPRイベントに参加。大谷翔平(28=エンゼルス)の代表合流時期などについて、言及した。
現在、主催であるMLB側からは、大谷らメジャーリーガーの実戦出場の可否について、WBC管轄となる3月6日の阪神戦(京セラドーム大阪)からと通達されているとしたうえで、「いま、NPBが調整してくれているはず。大阪からじゃ無理でしょう。いきなり本番(3月9日開幕)で使えなくなってしまう。ケガをしてしまう。もちろん、早く来てよ、というのは、選手たちもそう思ってる。一つのチームになるんだったら、それでも遅いぐらい。本当は何年かかけてやっていかないといけないことを、何日かでやろうとしてるわけだから」と大谷らの早期合流を希望した。
■「大谷ルール」採用なら
栗山監督としては、2月17日にスタートする宮崎合宿からメジャーリーガーに参加してもらい、本大会まで6試合組まれている強化試合から実戦に加わってもらいたい。
しかし現時点では、合宿から参加できるかどうかさえ不透明。中でも栗山監督が絶大な信頼を置く大谷が東京の1次ラウンドからヨーイドンで起用できないとなると、先発ローテーションや打順の大幅な見直しを迫られることになる。
二刀流である大谷の起用法を巡っては、MLBの試合と同様にWBCでも「大谷ルール」が採用された場合、「先発兼指名打者」「リリーフ兼外野手」といったさまざまなオプションが可能になる。当然、所属先のエンゼルスが起用に対して制約をかけることになるが、指揮官としてはその範囲内で大谷をフル活用したい。いや、それどころか、「本人が先発なのか、打つのを中心に短いイニングで行きたいのか。ここは話そうと思っています」と、二刀流起用を前提に構想を練っている。