R&Associates代表取締役 香月良仁(1)現役時代からため込んだ知識を実践で試すために会社を設立
R&Associates代表取締役 香月良仁(38歳・鮮ど市場→ロッテ→鮮ど市場)
「アスリートから『どうやって起業すればいいですか』なんて相談されることがありますが……」
苦笑しながらこう話すのは、投球専門の野球教室やイベント事業を手掛ける「R&Associates」の代表取締役・香月良仁氏だ。この問いかけに、いまだ適切な答えを見つけられないのは、氏のマインドが一風変わっているからだ。
プロ入り前の社会人野球時代(鮮ど市場=熊本)から起業家になりたいという目標があった。念願のプロ入りを果たしてからも経営本を読み漁り、遠征先では現地の経営者やサラリーマンと交流。チームメートと外食することは少なかったという。
2016年にロッテを退団すると、古巣の鮮ど市場に戻り、19年に退団。起業を決意した。
「多くの人は“コレを事業にする”と決めてから起業すると思います。でも、僕は違った。本を読んで、人とも会って、たくさん知識をインプットしていました。それが実際に使えるものなのか、社会という実戦で試していくために会社をつくった。まずは経営者の目線に立ってみたかったのです」