株式会社AIRECサービス社長 南竜次(1)甲子園優勝投手なんてプライドはなかった

公開日: 更新日:

株式会社AIRECサービス社長 南竜次(50歳・日本ハム→米独立リーグ)

「もともと全然大したことない選手でしたから、プライドが邪魔をするなんてことはありませんでした」

 こう話すのは、現在、家電製品の設置や飲食店経営などを手掛ける「株式会社AIRECサービス」の代表取締役を務める南氏だ。

 天理高時代の1990年、夏の甲子園優勝投手となり、日本ハムドラフト4位で入団。4年目に肘を痛めたことが原因で、97年に戦力外に。一軍での登板はわずか11試合にとどまった。翌年、米独立リーグに挑戦するも、半年後に帰国。最初に就いた職は引っ越しのアルバイトだった。

「大阪の実家に帰って、すぐバイトを始めました。日本ハムからもらった契約金は両親に渡していましたが、もう残ってなかったんですよ(笑)。とりあえず割のいい仕事ということで日当1万円ほどの引っ越しバイトを。『あれ、南君じゃない?』なんて話しかけられても、恥ずかしいとかまったく思わなかった。元プロ野球選手だぞ! 甲子園V投手だぞ! なんて、おごることもない。そもそも甲子園優勝はトーナメントによる運も大きいですから!」

 一般人が音を上げるような作業でも難なくこなし、3カ月ほどで正社員に勧誘された。しかし、給料面の問題で断り、次に灯油の巡回販売員のアルバイトに就いた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇