エンゼルス下馬評まずまずも大谷は負担増…「ヒリヒリ」できるかは“9月の壁”越えがカギに
■タイトル争いも熾烈に…
大谷は過去2年、リアル二刀流をこなしており、シーズン終盤は疲労困憊。9月にはポストシーズン進出、タイトル争いが熾烈になり、相手からのマークも厳しくなる。昨年9月は投手として6試合で4勝1敗、防御率1.18ながら、制球力を示す指標であるK/BB(3.50以上で一流)は7月の7.33から3.91と下げた。打者としては打率.291、4本塁打、13打点とまずまずだったが、本塁打は4月と並んで最少、30三振は8月の34個に次ぐ多さだった。
ただでさえ大谷は二刀流をこなすため、他の選手に比べて心身の負担が大きい。さらに今季は3月のWBCに出場するので、投打とも前倒しでの調整を強いられる。大谷は6日に会見した際、「調整は例年通り。今のところペースは、去年、一昨年と同じようにできている」と明かしたが、3月の本番では従来のオープン戦以上のパフォーマンスを求められるのは必至だ。WBC出場で懸念される故障を回避できても、9月の壁を乗り越えなければ念願のポストシーズン進出は果たせそうにない。