W-TK株式会社社長 山本徹矢(3)起業準備の人脈づくりに奔走して本業を「クビ」に

公開日: 更新日:

 入社当初からディレクターへの昇進を目指していた。プロ野球で一軍を経験して引退するのと、二軍で終わるのとでは、その後の人生に大きく影響することを、身をもって感じていたからこそ、昇進の期限を3年に設定した。しかし、タイムリミットまで残り1年を切ろうとしていた頃、ふと周囲を見渡すと、現実の厳しさに気付いた。

「自分よりもはるかに優秀な3年目の先輩ADですら、昇進見込みがゼロだったのです。今の会社に見切りをつけるしかありませんでした。そこでNHKに目をつけた。NHKはADがおらず、全員がディレクターという方針を取っている。番組制作会社を紹介してくれた知人に頼み、NHKの関連会社に転職しました。給料が上がり、働き方もめちゃくちゃ楽になった。ただ、現場にはADがいないから副業はできず、設立したコンサル会社は畳むことになりましたけどね」

 新天地ではスタジオディレクターとして、出演者に欲しいコメントを促したり、尺(時間)を管理したりと番組進行をマネジメント。入社1年目は海外サッカー、2年目にはメジャーリーグの番組を担当した。

■週6で朝5時まで西麻布

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ