実際に選手を見なければ正当な評価ができないこれだけの根拠

公開日: 更新日:

 故障しやすいか、そうでないかもチェックポイント。故障しやすい投げ方をしている投手は、いま現在良くても、長続きしないケースが多いからだ。

 細かい制球力、ボールの見やすさ、故障しやすいかなどはデータでは分からない。スカウトが自身の目で見た上で判断することだ。

■山本、今永、松井は東京でチェックする

「マウンドプレゼンテーション」を含めた性格面や精神面もしかり。

 日本人投手は過去にも現在にも、この心の部分がネックになって実力を発揮できない選手が意外にも多い。

 ピンチを迎えると滝のような汗をかく投手、しきりに首をかしげる投手、急に投球テンポが悪くなって野手のひんしゅくを買う投手……。

 日本のプロ野球におけるデータは秀逸でも、気持ちにキズのある投手は間違いなくメジャーで苦労する。マウンド上の表情やしぐさを見て、そういった選手をふるいにかけるのも我々の仕事だと思っている。

 今オフ、海外FAやポスティングシステムを利用してメジャー挑戦しようと考えている日本人選手は多い。中でも山本由伸(24)、今永昇太(29)、松井裕樹(27)の投手3人は、WBCメンバーだ。東京では主に彼らのことを重点的にチェックするつもりでいる。

メジャーリーグ覆面スカウト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された