著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

カタールW杯で歯がゆい思いをした板倉滉は「次のW杯はやってやる」とリベンジを誓った

公開日: 更新日:

板倉滉(ボルシアMG・DF/24歳)

「カタールW杯は、自分にとって凄い大きな大会だった。言葉に表すのが難しいくらい、と改めて感じています。今後は大舞台を経験したメンバーが中心となって、リーダーシップを取っていかないといけない。キャプテンをやれと言われたら? もちろんそれはやりますけど…」

 2月に現地取材に赴き、取材したボルシアMG戦後に笑顔をのぞかせた。

 ドイツでも、器の大きな選手と目されているだけに、森保一監督の期待も大きいはず。3月の第2次森保日本の初陣では新生・代表の守備の要の一挙手一投足に注目だ。

 ◇  ◇  ◇

 カタールW杯は、9月の左ひざ負傷で出場自体が危ぶまれていた板倉。しかし、大会直前に公式戦復帰を果たし、何とか本番には間に合った。

 そしてグループ3試合にフル出場。ドイツ戦とスペイン戦撃破の立役者のひとりとして評価が急上昇した。

 ところが、肝心のクロアチア戦は出場停止。PK戦の末に日本が苦杯を喫するところをスタンドから見る羽目になった。

「最後はピッチに立っていなくて、終わった瞬間はスタンドから見ていた時は、悔しかったですね。何が足りないかを具体的に言うのは難しいけど、とにかく歯がゆさ、やり切れなさはありました。次も絶対この場に帰って来て『やってやる』と思った。次は必ず壁を打ち破りたい」とリベンジを誓った。

 今はドイツで今季後半戦を戦っているが、所属のボルシアMGでは、完全なる守備の主軸として君臨している。

 1月22日にブンデスリーガが再開され、初戦のレバークーゼン戦から全試合9試合フル出場だ。  

 チームは勝ったり、負けたりと出入りの激しい状況ではあるが、2月18日にはドイツ代表FWミュラーやニャブリらがズラリと並ぶ王者バイエルン・ミュンヘン戦に勝利。その原動力となるなど、彼の存在感は確実に増している。

「このままいけば、早ければ今夏にも欧州ビッグクラブへの移籍する可能性もある」とさえ言われるようになってきた。

 シーズン後の夏に欧州CLに出られるような格上クラブに行ければ、まさに理想的なシナリオだ。

「W杯を終えて1試合、1試合を大事に戦わないといけない、というのはすごく感じている。ドイツにはいろんなFWがいる中で、DFとしてはどういう相手が来ても負けちゃいけない。このチームで結果を出すことによって、もっと上のレベルに行けると思ってますし、チームも勝つことで自分の価値も上がる。そこは意識しています」

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