「エ軍で優勝したい」大谷翔平の心配な精神面 打線強化ゆえにリリーフ陣の粗が目立つ
最下位相手に勝ち試合をひっくり返される
しかも、ごく最近、最下位相手にリリーフ陣が勝てる試合をひっくり返された。この道はいつか来た道……昨年までと同じパターンではないか。
勝つ喜びや楽しさを存分に味わって開幕に突入し、課題のひとつも解消された。プレーオフへの期待は大きく膨らんだに違いないだけに、それを覆されたときの精神的ダメージは昨年以上のものになる。リリーフが打たれて負けという結果は一緒でも、大谷が被る心の傷が心配にもなるのだ。
■3試合ぶりのHR
その大谷は日本時間27日のアスレチックス戦に「3番・DH」で出場し、6号2ランを含む5打数2安打3打点だった。相手の先発右腕メディーナ(23)に対し、四回の第3打席まで無安打。この日がメジャー初登板だったルーキー右腕を打ちあぐねた。
大谷のバットから快音が響いたのは3対8と5点リードの六回。高校時代からのライバルで、中継ぎに配置転換された藤浪との対決が実現し、一死一塁から約160キロの直球を左前に弾き返した。これを相手の左翼手が後逸し、一塁走者のトラウトが一気に生還し、リードを広げた。
6点リードの八回には3番手右腕スミスの変化球を捉えて中越えの6号2ラン。藤浪との直接対決を制したうえに、3試合ぶりの一発を放って、28日の登板に弾みをつけた。
中継ぎ降格後、初登板となった藤浪は2回を2安打1失点(自責点0)、3三振1四球だった。試合はエ軍が11対3で大勝した。